革衣類・毛皮・レザーのクリーニング&ケア 専門店

【コレで解決!】スエードのシミ

レザーの中でも、繊細さやキレイめのコーディネート、品よくエレガントな着こなしを表現できるのが、スエード。 高級なスエードは薄くて、しなやかで着心地が良いですよね。

そんなスエードにシミや汚れがついてしまうと、せっかくの美しい毛並みが台無し。

この記事では、スエード素材のシミ取りについて、自宅でできる対処法、専門店でしかできないリカラーについて説明いたします。
まずは自宅で簡単に解決できるシミかどうか確認して、ダメなら専門店・・・と判断する一つの目安になれば幸いです。

そのシミ、簡単に解決できるかも?

スエードというと、革の中でも、シミができやすい、目立ってしまう印象があります。
でも・・・もしかしたら、そのシミって自宅で落とすことができるかもしれません。

そもそも、スエードは、通常の革とは違い、革の表面をヤスリで毛羽だたせた加工がされています。
ですから、表面的なシミや小さなシミなら、起毛の特徴を生かして目立たないようにできる可能性があります。

ぜひ、これから紹介する簡単な方法を試してみてくださいね。

方法①
まずは、スエード用ブラシを使って毛並みと逆方向にブラシをかける。
毛並みに沿ってブラシを再度かける。

これだけ。
こんなことで?と思うかもしれませんが、起毛部分だけについた雨シミだったら、ブラッシングで解決することが多いです。 ブラッシングだけで解決しないシミとなると、

方法②
スエード用消しゴムでこすって落とす。
ブラッシングする。

シミは落ちましたか?

それでもシミが残るなら、スエード用クリーナーや中性洗剤を使ってみる。
ただし、洗剤をつかったシミ落としは、スエードによっては色落ちしたり、艶がなくなったり、水シミ跡を広げたり、輪染みを新たに作ってしまう可能性があります。

軽いものであれば自宅で落とすことも可能ですが、大きなシミができていたり、シミ抜きに自信がなかったりするなら、リスクは避けて、専門店に依頼しましょう。
DEA皮革工房なら、スエードや起毛革を、できるかぎり質感を損ねることなく、クリーニング・リカラーする独自の技術があります。

お気に入りのスエードをずっと愛着ある一着にしておくために、専門店を選んでくださいね。

スエード修復はできない店が多い

クリーニングでスエード生地についたシミを取り除く。
それができれば、一番理想的です。
しかし、クリーニングだけでは取り除けないことが多いのです。

では、シミが落ちなかった場合、どうするか?
実はこれが難しいんです。

スムースレザーなどの表面がツルツルしたような革の場合、顔料を使って修復を行いますが、スエードに顔料を使うと毛がガチガチに固くなってしまうため、顔料ではだめで染料で修復しなければならないのです。


▲スムースレザーをリカラーするイメージ

しかし、スエードを染料で修復する技術はとてもむずかしいので、染料でリカラーできる専門店は、ほとんどありません。
そこで、DEA皮革工房では、スエード・ヌバックなど起毛革については、顔料ではなく染料を使ってリカラーする技術を開発いたしました。

DEA皮革工房のスエード修復

スエード製品を染料でリカラーするというのは、とても技術がいることなんです。

縫製する前の革を染めるわけではなく、既に衣類や靴、バッグとして成型されたものに染料を使う難しさ。
革の部位や起毛具合、汚れ方によって異なる染み込み方をする染料の加減を知り、元の色との調和を図りつつ、エアブラシを使って染めなくてはなりません。
裏地やジッパー部分など染めたくない部分を染めないための繊細なマスキング技術も求められます。

▲染料でリカラーするイメージ
また、色落ちしやすい起毛革、ストレッチレザーについては、通常のリカラー作業ではなく、丸染めといった方法を提案させて頂くこともあります。
丸染めというのは、タンナー(染革業者)で革を再度、丸ごと染めること。
これも、しっかりと専門的な知識を持つ職人同士が繋がっている工房でしか提案できないこと。
因みに、丸染めすると、塗料が革の芯までしっかりと浸透した仕上がりにできますが、もちろん裏地、ポケット、ジッパーなど全体が染まってしまうことになります。

お客様のニーズに合わせて、職人たちが持てる専門知識を総動員して、一番良い仕上がり、ご希望にそった方法を提案させていただきますので、是非ご相談下さいませ。

実際の作業例

DEA皮革工房でお預かりしたスエードレザーのジャケットのクリーニング・リカラー例になります。
※タップすると、大きな画像で確認できます。

こちらはブルーのジャケットになります。

スエードのお手入れポイント

ベージュ色や、淡色のスエードは、ナチュラルでラフなおしゃれさを演出するアイテム。

シミや汚れを敬遠して選ばないなんて勿体ない。
ぜひ、お手入れの仕方を知って、ファッションを楽しんでください。

日常注意しておくことといえば

  • 雨で濡れたりしたときは、ただちにタオルなどで軽く押さえて、生地の水分を取ること
  • 汚れに気がついたら、擦らずにシミの部分にティッシュなどで表面の汚れをとること

そして風通しの良い場所で陰干しして乾かした後、スエード用のケアブラシを使って毛並みを整える等のメンテナンスをしてください。

でも一番良いのは、シミをつけないように、あらかじめ対策しておくことです。

起毛革全般に言えることですが、大事に使うなら防水スプレーをしましょう。
そうすれば、雨などの水分を弾くのは勿論、ゴミや汚れ、油などからもスエード生地を守ってくれます。

防水スプレーを使うときに注意したいことは、この2つ。

  • シリコン系ではなく、フッ素系を選ぶこと
  • 直前ではなく前もって、スプレーしておくこと

フッ素系の防水スプレーを選ぶ理由は、革の風合いを損なうことなく、通気性は残しつつ、防水できるから。
デメリットはシリコン系に比べると撥水効果が長持ちしないところですが、繰り返し使えば、撥水効果は上がるので問題なし。
また、防水スプレーは、吹きかけてからしっかり乾燥させることで効果を発揮します。
ですから、前もって防水スプレーを吹きかけ、乾かしておいてください。
防水スプレーを使う際は、万が一にもシミやムラになると困りますので、まずは目立たない箇所で少し試して確認してください。

ホコリがつきやすいスエードですが、起毛についた汚れは、専用のブラシや汚れ落としのゴムなどでブラッシングすれば落とせます。

毛足が寝てしまうと、テカリがでたりするのは、注意ポイントですね。

他には、定期的なお手入れとしてスエード専用の栄養スプレーを使うことで革を保湿します。
スプレーがけとブラッシングだけで発色を鮮やかに長く綺麗な状態で使うことができます。

ぜひ気軽に、スエードをファッションに取り入れて、困ったときはご相談くださいませ。